2020年4月2日から4日にかけて密かに無職・イン・レジデンスを実施しました。

今回は、以前までの方法である募集をかけてスタートする形ではなく、知人にプロジェクトをすでに知らされていて、その「12フィートの木材を持ってあるく」のFacebookページから関西を経由してまた歩くということと、道中宿を探されているとの情報が流れてきた。居ても立っても居られず、勇気を振り絞り連絡をしてみた。つまりは、プロジェクトと同時進行で無職・イン・レジデンスに短期滞在者として参加いただきたいという旨に即賛同いただけた。いつ頃にぼくが住む地に足を踏み入れられるのか概ね予測を共有していたものの、この待つ感覚は新しかった。そして、当日。近づいていると一報をくださる。通りたいルート上でゲストハウスを探す。このご時世安すぎる。連泊いただいて無職・イン・レジデンスにがっつり参加いただくプランもかすかに頭をよぎるが、足止めしては悪い。山本千愛さんのペースは守りたい。今回ぼくが考えた「最低限の健康で文化的な生活」は特にそこに自然とフォーカスしていた。ふつうに考えてそうなる。ただ、今回は期間限定のスペースもなければ、一時的に実家に身を寄せる身、宿を取ろうと考えつけて良かった。2夜目は、もともとは、窮状を訴えていたゲストハウスを営むココルームを支援するという意味でも1夜ここに山本さんに泊まってもらえたらと提案したことがはじまりだったが、ルートが我が実家をかすめるため1夜目は北摂某所に泊まっていただいたのだった、山本さんももともと一度は訪ねてみたい釜ヶ崎ということで意見が一致しいざ西成方面へ日中お供、木材まで持たせてもらい歩いた。実家近辺、道中通る見慣れた街が違って感じられた。ある種の恥や道の形状を。彼女の自身が行うことの深みある説明は、歩いて歩いてこそ獲得したものなのだろう。3日目は、延長戦というべく、結局筋肉痛のぼくは道中お供できず尼崎に到着されたと同時に合流。喫茶店で互いのプロジェクトの振り返りをすることになった。